119() 5:50起床 ディンボチェ 晴れ→チュクン・リ→ディンボチェ

 今日も天気に恵まれLhotseの朝焼けがとても綺麗であった。今日は全体でも一番標高の高いChukhugRi5,546m)を目指すコースだ。自分の荷物はカメラとウエストバックだけなので気が軽い。ロッジの裏手からチュクンまではなだらかな登り続く。途中のビブレでトイレ休憩。腹の調子がもう一つ良くない。ナムチェで会った単独行の日本人が水牛の肉が良くないのではないかと言っていたが、私はこれまで水牛の肉を食べた記憶が無いので、フライドポテトやフライドライスに使用している油が良くないのではないかと思えてきた。
 ビブレから少し行ったところに日本の雷鳥に似た茶褐色の鳥の集団が、枯れた高山植物の実を啄ばんでいた。このあたりから上は這い松のような背の低い木(葉先はとがっていない)と枯れた高山植物や地衣類のみになった。小川を二箇所で越え、
1時間45分程でチュクンに到着。休憩せずにさらに進むと正面のImjatse(アイランド・ピーク)がだいぶ近くになってきた。アイランド・ピーク方面の道と途中で分かれ、左方向に曲がりLhotse方面を目指す。
 小川を越えると勾配がきつくなって呼吸が苦しくなってきた。大きく吸って吐くを繰り返すが時々立ち止まり、息を整えないと眩暈がするような状態になってきた。
 チュクンからは
2時間ほどかかり、ケルンが林立し、5色のルンタがはためく頂上らしき所が見えたので最後の登りをペースアップしたが心臓の鼓動は高鳴っていた。ピークからは益々目前に近づいたLhotse、真っ白なShartse(7,502m),黒い岩肌のImjatseChopolu(6,734m)Baruntse(7,220m)Makaru(8,463m)Kangleyamu(6,340m)AmadablamKantega ThamserkTawocheCholatse(6,501m)など360度のパノマラが広がっていた。
 ガイドのドルジェ君と握手し、夢中で写真を取った後、持ってきたチョコレートを食べた。絶景を目に焼け付けるべく、じっくり眺め約
40分の滞在時間でピークを後にした。下りは息が上がらず登りの半分の1時間足らずでチュクンまで降りてきた。
 パノラマ・ロッジにて少し遅めの昼食を摂った。下る途中、一人で登って来る日本の若い女性に会った。チョラ・パス、レンジョウ・パス越えを行い、
23日間の日程のトレッキングを予定している。6人のグループで来ており、そのうち一人が未だ高度順応が出来ていないと言っていた。さらにロッジの近くまで降りてきたところで単独行の日本人の大学生に会った。お金が無いのでガイドはルクラに着いてから雇い、カラパールまでしか行けないと言っていた。チュクンからディンボチェまで1時間半で降りてきた。

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日程2