1110() 6:00起床 室温2℃ ディンボチェ 晴れ→ロブチェ(4,930m) 曇り

 ロッジの裏の丘を登り、一昨日に高度順応のため登った時に来たチョルテンの横を通り過ぎ、なだらかなクンブー・コーラ左岸の丘をたどって行くと左下にペルチェの集落が見えて来た。左手下のクンブー・コーラの対岸には、TawocheCholatseが朝日に輝いている。さらに進むと、右手にPumori(7,165m)が見えてくる。なだらかな斜面を下り、クンブー・コーラの支流の橋を渡ると急な登りにかかり、間もなく3軒のロッジがあるトゥクラに到着。さらにクンブー氷河のエンド・モーレンを越える急坂を40分ほど登るとルンタがはためいてる平らな所に着いた。そこにはヒマラヤで遭難し、亡くなった、シェルパの墓石がたくさん並んでいた。さらに少し行くと、新しく出来たばかりの日本人の墓石もあった。
 そこからはなだらかな登りが続くクンブー氷河のモーレンを
30分ほど歩き、最後に少し急坂を登るとロブチェに着いた。空はあいにく曇り空になって薄ら寒い。標高も5,000m近くなので少しの坂でも息が切れる。
 完全に高度順応されていないのか、疲れがたまっているのかわからないが手のひらが少し浮腫んできた。腹の調子も相変わらずあまり良くない。
 昼食後散歩に出たが雪もちらつき出し、周りの山も姿を隠した。寒いので短時間で切りあげロッジに戻り、ストーブのそばで時間をつぶした。ストーブにあたっていると知らないガイドの一人がストーブのそばに火の点いた線香を置いた。シェルパ族はチベット仏教の熱心な信者と聞かされていたが何のためにやったのか解らなかった。
 今夜泊まるカラパタール・ロッジの私の個室はベッドが一つで狭く、ドアの建てつけも悪くこれまでで一番悪かった。昨日会った学生もこのロッジに泊まっていた。法政大学の
4年生で卒論はほとんど終らせてきたと言っていた。彼は高度障害の症状が出たので途中で知り合った医者に利尿剤のダイアモックスをもらい飲んでだいぶ良くなったが、利き過ぎて、しょっちゅうトイレに行きたくなると言っていた。

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日程2