116日(月)6:00起床 ナムチェ 晴れ→ディボチェ(3,820m) 晴れのち曇り一時霰

 今朝も雲ひとつ無くナムチェの街の対岸に見えるThamserkがとても綺麗だ。昨日と違って穏やかな坂道を東方向にルートをたどる。
 キャンズマからサナサを経由し、樹林の生い茂る坂をイムジャ・コーラまで一旦下り、木の橋を渡り、まもなくプンキテンガに到着。
そこから標高差600mのだらだらの登り返しがあり、一回の休憩でタンボチェに到着。この頃から少しずつ曇ってきたが正面にはEverestLhotse、右前方にはAmadablamが見えた。
 幸運にも当日は年一回のマニ・リムドゥと言う
11月の満月の時期に4日間続くお祭の3日目に遭遇できた。お祭と言う事でタンボチェのロッジは満員であったので、そこから20分ほど下ったとこにあるディボチェのロッジまで行った。
 この辺ではさらに高度が上がったがまだ森林が有り、背の高い石楠花や樅、杉の林も見られた。
4〜5月に来るとネパールの国花である赤い石楠花(ラリグラス)でさぞ綺麗なんだろうと想像した。足元を見ると日陰には分厚い霜柱が出来ていた。ロッジに荷物を置くとタンボチェに戻り返してお祭を見に行った。
 マニ・リムドゥはタンボチェ寺院において1930年頃から行なわれたと伝えられており、起源はチベットのロンブク寺院だそうだ。僧侶たちが神々を表すマスクをかぶり、儀礼の舞を舞う祈りの儀式である。ヘッドラマの祝福によるソナム(福)を得ようとし、僧侶たち自分たちの作ったにとうもろこしや穀物を捧げる。
 近郊の村々からたくさんの人たちが見物に来ていた。ゴンパの出口付近で待っていると、赤茶の僧衣に帽子や飾り物をつけた僧侶の隊列がゴンパから出てきた。長いラッパ(ドウン)を吹き、シンバルのような鐘、ほら貝のような笛やドラを打ち鳴らしながら隊列が続いた。隊列の後ろの方には、昨日の仮面舞踊に使われたと思われる鬼の仮面を被った者、ゴンパで一番格が高いヘッドラマが続き、法要の行われる広場に向かって行った。
 行列が行き去って少し経った頃、遠くの方からヘリコプターの音が聞こえてきた。ヘリコプターは行き過ぎて間もなくして近づき、すぐ側のロッジの裏に着地した。近づいていくと、両腕を支えられた日本人の初老の人がヘリコプターに乗り込み飛び立った。周りにいた人の話では高山病にかかり運ばれたそうだ。今のところ私は症状が出ていないので安心だ。その後ゴンパの隣にある展示館を見学した。曼荼羅や仏画などが展示されていた。

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日程2