1118()6:50起床 晴れ パシュパティナート→ナンガルコット→バクタプクル

 タクシーを拾うため、ホテルを出ると、そこに一昨日のタクシーの件で仲介に来たホテル専属の運転手がいた。ナンガルコット方面の観光を40$でどうかと言った。地球の歩き方では、80$と載っていたので、少し高いと思ったがOKをした。
 まず、リングロード経由で空港の前を通り、パシュパティナートに向かった。入り口で250ルピーを払い、バグマティ川(ガンジス川の上流)の左岸を進むと、川の向かいにガート(火葬場)が見えて来た。8時を過ぎた朝まだ早い時間であったが、すでに川で沐浴する姿が見られた。橋を渡ったパシュパティナート寺院(シヴァ派のひとつのパーシュパタ派)は、ネパールで最大のヒンドゥー教寺院で、古代の早い時期から聖地であり、世界遺産に登録されている。ヒンドゥー教徒のみが入ることができ、外国人は橋の手前までしか行けない。私たちは、階段を少し上がったところにある、11の石の塔(エッカイダス・ルドゥラ)の横を通って、見晴台から様子を見学した。寺院のテラスから3つある石の塔の上に、空港で歓迎の時の花輪に使っていたと同じマリーゴールドの花びらを落としている信者の姿があった。その後階段の右手にあるヴィシュニュ寺院に寄った。階段を下りて川の近くまで降りてくると、ガードにこれから火葬する遺体が白い布に包まれて最後の沐浴がなされていた。
 その後リングロードを引き返し35km程東に行ったところにあるヒマラヤの展望台で有名なナンガルコットに向かった。途中ネパール国軍の訓練所の横を通過し、山の登りにかかると、2ヶ所でマイオストと思われる者から停車を命じられ、それぞれ20,40ルピーを取られた。1時間半で到着した。一昨日空から見たと同じ段々畑(千枚田)が広がり丁度、菜の花が見ごろのシーズンを向かえていた。又、山桜に似たピンクの桜も咲いていた。一番見晴らしの良いところにあるクラブヒマラヤ・ナンガルコットリゾートで休憩。残念ながらヒマラヤ方面には雲がかかっており一部の山がぼんやりと見えただけであった。
 帰りの車からは蝉らしき鳴き声が聞こえてきた。又、日本とは違う赤い蕎麦の花が一面に咲いているところを通過し、40分ほどでバクタクプルの街に到着。公営駐車場に車を止め、運転手を待たせて歩き出すと、さそく片言の日本語を話すガイドがやってきた。2時間かけて200ルピーで案内すると言う。最初は断ったが、しつこく付いて来るのでOKした。バクタクプルの街の日本語学校に通っている学生で6ヶ月習ったと言っていた。
 街の入り口のところで文化財保護基金と名を打って、750ルピーを支払わされる。他の所と違って3倍近くする理由がわかった。道は石畳(オレンジ色のレンガ風)になっており、他の街にはゴミがそこら中に落ちていたのに比べ、比較的綺麗だった。又、カトマンズやパタンの町に比べ車やバイクの騒音や土埃が無く、街中では通行を制限されているみたいだった。しかし、裏道に入ってみるとやはり、綺麗ではなかった。又、カトマンズのように露店は少なく、商売は店で行っている。
 最初にタルバール広場に行き、旧王宮に行った。ゴールデン・ゲート(金色の飾りで装飾された門)をくぐり奥に進むと、此処でも奥の方はヒンズー教徒しか入れなく、写真撮影も禁止されていた。そこから南の方に向かい、トウマディー広場に行き、日本の五重塔に似たニャタポラ寺院とバイラヴィナート寺院を見学した。
 その後、曼荼羅を書いている所を見学に行ったが生憎食事中で見せてくれなかったが絵の制作ついて説明を聞いた。大きなものは完成まで9年もかかり、一日中細い筆で細かい絵を書いているので目をやられると言っていた。
 昼食には裏道の薄暗い小さな店でパンケーキ(ネパール風お好み焼き1枚20ルピー)2枚を食べたが、とても美味だった。
 そこかしこの土産物屋からオン・マニ・パドメ・フム("Om Mani Padme Hum"ロータス(蓮華)の中心に覚りの宝石がある)のお経の歌がながれていた。
 HSAが夕食に招待してくれると言うので、夜18:30にホテルのロビーに行った。アイルランドピークに行った4人パーティーの内の残っていた2名(山なかまシリウス)も一緒に招待されていた。若い担当者がタクシーで迎えに来て、約20分走ったところにあるネパール・レストランに連れて行かれた。3階に上がりビールを飲んでいると、やがて民族舞踊のショウが始まりネワール族、パリー族(スティックを使用)、チーパン族、シェルパ族、タモン族の女性の踊り子の踊りが続いた。そのうち男の給仕が金属の容器(ネパールの水差し)を使い、1mほどの高さから猪口のような容器にロキシー(チャンを蒸留したもの)注ぐ、パホーマンスを見せてくれた。宴の最後にはシェルパ族が酒をのむと良く踊る、ネパールの代表的民謡のレッサン・ピリリ(風でスカーフがピリリと揺れるという意味)の曲が流れ、私もその輪の中に入った。その後2階のレストランに降り、カレー中心のネパール料理をご馳走になった。

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日程3